教員

保育科長 准教授 鈴木永二

本学は保育者養成系の短期大学です。本学で一番最初に学ばなければならないことは、
「保育とは何を目的として行うことなのだろうか」ということだと思います。
そのことを確認したうえで次に学ぶことは、保育者が保育を行う相手である「子どもという存在がどのような存在なのかを理解する」ということです。
そして、これらのことが大学の講義での学びの中心になるかと思います。
しかし、大学の学びはそこで終わりではありません。
そこから保育者として子どもとかかわっていく中で、「どのようなことを意識していくべきか」、「何を大切にして子どもにかかわっていくべきか」を皆さんそれぞれが考え、その答えを出さなければならないのです。何より大切なことがここでの学びなのです。
「自分が保育者としてどうあるべきか、目の前の子ども成長にどうかかわっていくべきなのか」自分でこのことをしっかり考えることができた人が保育者として巣立っていけるのです。
ぜひ、宮城誠真短期大学の学友・先輩・先生方と、「自分が保育者としてどうあるべきか」ということを学んでみてはいかがでしょう。

Teacher’s Voice:教員の声

井坂 亨先生
担当教科は「社会的養護」「保育内容総論」です。
保育者(幼稚園教諭と保育士を合わせて呼びます)は、一般的には子どもたちと楽しそうに遊んでいるだけと思われがちですが、保育は「子どもたちの生きる力」の基礎を育むとともに、家族の子育てを支える重要な役割があります。つまり、子供の人格形成に大きくかかわる責任ある大切な仕事といえます。保育者を目指す学生は、口々に幼稚園や保育所で出会った先生にあこがれて希望したといいますが、今でいえばその保育者の人間性に惹かれたのだと思います。保育技術や技能、身体能力などがいくら優れていても、子どもを愛する心、子どもを大切にする心が体中から溢れていなければ記憶に残る保育者にはなれません。
大学は保育者になるための心の学びの場でもあります。素直さ、謙虚さ、ひたむきさを大切にして豊かな心と保育者の資質の習得のために幅広く学び自身を磨いてほしいと思います。
石森小緒里先生
担当教科は「造形表現」「保育内容演習・表現です。「自己を表現することはまっすぐ生きること」これが私の思うところです。
嬉しいときは身体全体を使って喜び、笑い…悲しいときは全身を震わせながら泣く。そんなふうに自分の感情に対して正直にふるまう素直な子どもたちの確かな成長を間近で楽しむことができるのが保育者の仕事です。では、いつから私たちは自由に表現することに臆病になってしまったのでしょうか?
私の担当する「造形表現」では人間だれもが持っている「個性」を自由に表すことの楽しさを体感しながら、子どもたちにとっての表現活動がより豊かなものになるよう手助けすることを目的として、様々な課題作品に取り組んでいます。
千葉 剛先生
私は「社会的養護」「保育者論」を担当しています。今日、家庭機能の変化や子育て不安の拡大、児童虐待の増加などを背景に子育て支援 が大きな課題となっています。 保育者は、ただ子どもを世話するだけでなく、子どもや家庭を 支援する役割も担っています。
未来を担う子ども達への質の高い保育や保護者のニーズに応じた支援に当たる保育者及 び児童福祉の最前線に携わる援助者を目指す 皆さん。夢の実現に向け、本学での学びを通して、豊かな教養を身に付け、専門的な力量を高めていきましょう。
北澤和美先生
私は、「乳児保育」、「保育内容演習・人間関係」、「子ども家庭支援論」を担当しています。
子どもたちと共に時間を共有し、その援助にあたる保育者という専門職をめざす者にとって、乳幼児の心身の発達とその特性、運動機能の発達を理解することは必須のことです。そして、あわせてその心身の発達過程において、子どもたちにいかに豊かな人とのかかわりをもたせられるか、感情体験の積み重ねをもたせられるかが、保育者としての重要な責務であることを認識することも必須です。なぜならば、人は人とのかかわりの中で「人間」として育っていくのですから。
かかわりの中での発達や特性をしっかりととらえ、保育者としての役割、保育の意義、そして子育て家庭に対する支援など、学ぶことは盛りだくさんですが、2年間で保育者としての基盤をしっかりと学び取り、実践力を高めていただくことを目標に講義や演習に取り組んでいます。
古溝 徹先生
私は、「音楽表現Ⅰ・Ⅱ」を担当しています。
みなさんはピアノが弾けますか?
弾けなくても大丈夫です。これまでピアノが弾けなかった多くの学生が、二年間で弾けるようになり、幼稚園や保育所の先生になっています。
本学ではマンツーマンレッスンで初心者から上級者まで懇切丁寧に指導しています。今できなくても、これからできるようになればよいのです。
さあ、一緒に夢をかなえましょう。
長沼信子先生
私は「保健体育」「身体表現」「保育実習」を担当しています。
本学は保育士、幼稚園教諭の育成を目指して学習するところです。
保育士、幼稚園教諭は「人を育てる」職業だと思います。人を育てるには、自分自身が健康で社会的にたくましくなければならないといけません。
学生生活を楽しみながら、小さな命を守るための知識や対処方法を共に学んでいきましょう。
澁谷栄昭先生
昭和30年代、家庭における”3種の神器”は、白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫。一億総活躍社会が提唱される現在。一人親、夫婦のみ家庭が増し、保育の場には長時間保育、給食、送迎が”3種の神器”として求められています。
「社会全体で子どもを育てる」という「社会的養護」の理念や仕組みを学び、人に寄り添い、支援していく「教育相談」の有り様を身につけた保育者は、現場で即戦力として期待される人間像です。
北村裕子先生
私は「音楽」「音楽表現」を担当しています。
この難しい世の中の現状は、まさに心の潤いを求めているのではないでしょうか?
「音楽」は、心に寄り添い、喜び、楽しさ、勇気、慰めを与えてくれます。
純粋な子どもたちへ保育者として、音楽を表現して伝えてください。楽器、そして歌を基礎から楽しく学びあうことは、自ずとそれぞれの個性も育みます。
どうぞこの2年間を通し、子どもたちと触れ合う「心の喜び」を感じあえる保育者を目指し、その夢をかなえるために、前を向いて励まし合ってまいりましょう。
尾崎律子先生
朝「おはようございま~す!」と元気に子どもたちが登園し、「さよなら、また明日ね」と門を出てそれぞれのお家に帰るまで、幼稚園や保育所は先生やたくさんの友だちがいて、絵本や紙芝居を見たり、手遊びや折り紙、ブランコや滑り台などをしたりして遊んでいます。朝の始まりには「歌」があります。食事や降園の時にも「歌」があります。また「こどもの日」にはこいのぼりをあげてお祝いし、七夕、お正月遊び、節分の豆まきやひな祭りなど、季節の行事も体験しています。それがまさに児童文化の実践であり、幼稚園や保育所では、様々な児童文化財を活用した遊びが展開されているのです。
皆さんも、子ども頃を振り返ると、友だちと夢中になって遊んだテレビのヒーローごっこ、砂場での団子づくり、先生と一緒に歌をうたったり手遊びをしたり、毎日ワクワクドキドキしながら遊んだことが、「楽しかった!」「面白かった!」という記憶でよみがえってくるでしょう。
幼稚園や保育所の先生を目指すみなさん!児童文化の講義では多くの児童文化財を取り上げ、その効果的な活用方法を実践しながら習得していきます。児童文化財を使って夢中に遊ぶ子供たちの姿を想像しながら、楽しく一緒に学んでいきましょう!! 私は「児童文化」「保育者論」「保育の方法及び技術」を担当しています。
鳥海悦子先生
私は「子ども保健」 「子どもの健康と安全」を担当しています。
幼い子どもの何気ない仕草は、なぜか私たちの目を引きつけ、和ませてくれるものです。保育者として、この小さな子どもたちの命を守るためには、一人ひとりの健康状態を的確に把握 する知識と対応力が欠かせません。
本学での講義や実習を通して、保育の基礎を身につけ、子どもたちの健やかな成長を育むためにどうすべきかを共に考え、学んでいきましょう。
任 亦雷(にん えきらい)先生
私は「子どもの心理学」 「子どもの理解と援助」を担当しています。
保育のための心理学においては、 子どもの発達や学びのプロセスの理解が求められ、一人ひとりのニーズに対応できるようなケアを提供することが大切です。
一方、自分自身に対する新たな気づきを得ることや、日々の業務の中でセルフケアをしっかり実践できる技術を身につけることも期待されます。
人間は生涯を通して発達し続けるため、保育士を目指している皆さんも、ぜひ子どもたちと共に成長するように心がけてほしいです。
相澤裕子先生
高校までの間にパソコン操作をしたことのない学生はたぶん皆無でしょうね。私の演習授業でもみなスラスラと作業を完了させる者がほとんどです。テキストや資料と同じものを作るという作業においてはほぼ「できている!」のです。
パソコンが職場に入り込んだばかりの30年前なら上司が手書きの原稿を作り「これをきれいに作ってもらえるか?」などと、パソコンで清書するというようなことが仕事として成立した時代もありましたが、現在ではそんな仕事があろうはずがありません。
情報機器を使いこなす、情報を活用するという行為は情報の取捨選択と実践力によって成立します。どの機器を使うか、どのアプリを使えば作業が能率的に完了するか、どのような形で作成すれば自分の考えを伝えられるか、常に最適なものを選択していくことが必要です。
私の担当する「情報処理」では、指示されたとおりに作ることで基本を学習し、そのうえで自分にとって大事な情報をわかりやすく整理すること、他者にわかりやすく伝える技術を学んでほしいと思っています。「こういう文書をつくりたい!」「こんなふうに伝えるにはどうすればいいか?」「もっと簡単に操作することはできないの?」など学生自らが欲して演習するときに、少しのお手伝いができたらいいなと思いながら授業を組み立てています。

特徴のある先生はまだまだおられます。随時指導ポリシーなどを更新・公開していきます。

専任教員の学位及び研究実績については教員の学位と業績ページからリンクするPDFでご覧いただくことができます。
また先生方が取り組んでいる研究については専用ページにて抜粋を掲載しております。

Teacher’s List:教員名簿

番号氏名職位専攻分野主な担当科目
1山口 義康学長外科臨床医学
整形外科学
関節病学
2井坂 亨教授社会学
教育学
教育社会学
社会学
日本国憲法
保育内容総論
3
鈴木 永二教授
保育科長
教育学
教育社会学
社会福祉学
子ども家庭の心理学
子育て支援他
4
石森 小緒里教授教科教育学(図画工作・美術工芸)
芸術学
造形表現
保育内容・表現他
5櫻井 正昭准教授言語学
教育学
国語学
国語表現
保育内容・言葉他
6長沼 信子准教授教科教育学(保健体育)
身体教育学
保健体育
幼児と健康
保育内容演習・健康
7千葉 剛講師教育学
社会福祉学
社会的養護Ⅰ
子どもの養護
教育実習
8
佐藤 憲治講師社会福祉学
教育学
社会福祉
保育実習
9高橋 裕彦講師社会福祉学
教科教育学(保健体育)
社会福祉
保健体育
教育実習
10大塚 初美講師教育学
教科教育学(国語)
文学
国語学
教育実習
保育指導法の研究
11早坂 俊一郎非常勤講師社会福祉学
教育学
社会福祉
児童厚生員関係
12北澤 和美教授(非常勤)臨床心理学
教育学
乳児保育
保育内容・人間関係
13古溝 徹教授(非常勤)教科教育学(音楽)
芸術学
音楽表現
14小松 督紀教授(非常勤)教育学教育原理
カリキュラム論
15秋山 尚義非常勤講師教科教育学(英語)英語
16
高橋 和吉非常勤講師生物学
生態環境
生物学
17
尾崎 律子非常勤講師教育学幼児と環境
保育内容演習・環境
18
北村 裕子非常勤講師教科教育学(音楽)
芸術学
音楽表現
19
星  律子非常勤講師教科教育学(音楽)
芸術学
音楽表現
20
相澤 裕子非常勤講師社会福祉学
情報学
情報処理
21澁谷 栄昭
非常勤講師特別支援教育教育相談
社会的養護Ⅱ
22鳥海 悦子非常勤講師看護学子どもの保健
子どもの健康と安全
23髙橋 留美子非常勤講師教育学児童文化
保育の方法及び技術
身体表現
24任 亦雷非常勤講師心理学保育の心理学
子どもの理解と援助
25瀬戸 由美
非常勤講師食生活学子どもの食と栄養
26新沼 美佐子非常勤講師教育学児童厚生関係
参考
実務経験のある教員等による授業科目一覧表をPDFでご覧いただけます。    実務経験のある教員等による授業科目一覧表