教員

「子どもは 獣であっても 成人した人間であっては ならない」(ルソー)

保育科長 准教授 鈴木永二

皆さんは、この言葉を聞いたことがありますか?
この言葉のもつ意味は何でしょう?
 保育士等を目指している皆さんであれば、当然「子どもは小さな大人ではいけない。子どもは子どもらしく育てなければならない。」ということを、とっくに分かっていることと思います。
しかし、ルソーの時代の子どもたちは、「小型の大人」として見られ、大人と一緒に労働に従事していました。ルソーは、子どもは根本的に大人とは異なる、子ども特有のものの見方や感じ方があるとして、そうした存在にふさわしい、大人の世界から隔離され保護された時間・空間での教育を提案したのです。
 「子どもは無邪気であり、無垢であり、自由であり、その特性のもとに子ども時代を楽しむために生きています。」この子どもを両親や家族はもちろん、社会は見守り育む必要があります。
また、保育園も当然その責務を負っており重要な役割を果たしています。保育園(や幼稚園)に通う子どもたちにとって、保育士(幼児教育者)はお母さんともいうべき存在です。
温かな愛情に支えられた正しい知識と深い専門的な知識を身に付けた保育者、幼児教育者の存在は
これからますます必要になってきます。
 宮城誠真短期大学で、仲間と一緒に、「保育士・幼児教育者」というゴールをめざした旅に出てみましょう!!

Teacher’s Voice:教員の声

井坂 亨先生
担当教科は「社会的養護」「保育内容総論」です。
保育者(幼稚園教諭と保育士を合わせて呼びます)は、一般的には子どもたちと楽しそうに遊んでいるだけと思われがちですが、保育は「子どもたちの生きる力」の基礎を育むとともに、家族の子育てを支える重要な役割があります。つまり、子供の人格形成に大きくかかわる責任ある大切な仕事といえます。保育者を目指す学生は、口々に幼稚園や保育所で出会った先生にあこがれて希望したといいますが、今でいえばその保育者の人間性に惹かれたのだと思います。保育技術や技能、身体能力などがいくら優れていても、子どもを愛する心、子どもを大切にする心が体中から溢れていなければ記憶に残る保育者にはなれません。
大学は保育者になるための心の学びの場でもあります。素直さ、謙虚さ、ひたむきさを大切にして豊かな心と保育者の資質の習得のために幅広く学び自身を磨いてほしいと思います。
北澤和美先生
私は、「乳児保育」、「保育内容演習・人間関係」、「子ども家庭支援論」を担当しています。
 子どもたちと共に時間を共有し、その援助にあたる保育者という専門職をめざす者にとって、乳幼児の心身の発達とその特性、運動機能の発達を理解することは必須のことです。そして、あわせてその心身の発達過程において、子どもたちにいかに豊かな人とのかかわりをもたせられるか、感情体験の積み重ねをもたせられるかが、保育者としての重要な責務であることを認識することも必須です。なぜならば、人は人とのかかわりの中で「人間」として育っていくのですから。
 かかわりの中での発達や特性をしっかりととらえ、保育者としての役割、保育の意義、そして子育て家庭に対する支援など、学ぶことは盛りだくさんですが、2年間で保育者としての基盤をしっかりと学び取り、実践力を高めていただくことを目標に講義や演習に取り組んでいます。
石森小緒里先生
担当教科は「造形表現」「保育内容演習・表現です。「自己を表現することはまっすぐ生きること」これが私の思うところです。
嬉しいときは身体全体を使って喜び、笑い…悲しいときは全身を震わせながら泣く。そんなふうに自分の感情に対して正直にふるまう素直な子どもたちの確かな成長を間近で楽しむことができるのが保育者の仕事です。では、いつから私たちは自由に表現することに臆病になってしまったのでしょうか?
私の担当する「造形表現」では人間だれもが持っている「個性」を自由に表すことの楽しさを体感しながら、子どもたちにとっての表現活動がより豊かなものになるよう手助けすることを目的として、様々な課題作品に取り組んでいます。
齋藤 寧先生
私は「保育内容演習・健康」「保育指導法の研究」を担当しています。日々「保育者に求められるのは……」と自問しながら指導にあたっています。
子どもを取り巻く環境がめまぐるしく変化している中で、保育の担い手として保育者の役割には大きいものがあります。保育者として必要な知識・技術を身につけ実践できることや子どもをどのように理解するかはもちろん、子どもたちや保護者に対して「広い心で、豊かな心で、温かな心で、そして笑顔で」寄り添い受け入れることができる豊かな人間性が求められていると思います。
みなさん、自分の健康や体力に自信がありますか?
「保健体育」では運動することの壮快感を味わうことや生涯体育についても考えます。さらには健康維持や増進のために運動や食事・睡眠の大切さを理解し、生活に活かすことを考えて取り組んでいきます。
「信頼される保育者、心身共に健康で笑顔で子どもに関わることのできる保育者」を目指したいものです。
尾崎律子先生
朝「おはようございま~す!」と元気に子どもたちが登園し、「さよなら、また明日ね」と門を出てそれぞれのお家に帰るまで、幼稚園や保育所は先生やたくさんの友だちがいて、絵本や紙芝居を見たり、手遊びや折り紙、ブランコや滑り台などをしたりして遊んでいます。朝の始まりには「歌」があります。食事や降園の時にも「歌」があります。また「こどもの日」にはこいのぼりをあげてお祝いし、七夕、お正月遊び、節分の豆まきやひな祭りなど、季節の行事も体験しています。それがまさに児童文化の実践であり、幼稚園や保育所では、様々な児童文化財を活用した遊びが展開されているのです。
皆さんも、子ども頃を振り返ると、友だちと夢中になって遊んだテレビのヒーローごっこ、砂場での団子づくり、先生と一緒に歌をうたったり手遊びをしたり、毎日ワクワクドキドキしながら遊んだことが、「楽しかった!」「面白かった!」という記憶でよみがえってくるでしょう。
幼稚園や保育所の先生を目指すみなさん!児童文化の講義では多くの児童文化財を取り上げ、その効果的な活用方法を実践しながら習得していきます。児童文化財を使って夢中に遊ぶ子供たちの姿を想像しながら、楽しく一緒に学んでいきましょう!! 私は「児童文化」「保育者論」「保育の方法及び技術」を担当しています。
邊見俊三先生
私の担当しているのは「教育相談」と「社会的養護Ⅱ」です。
近年、保育を取り巻く社会環境は大きく変わり、子育て支援の関心が一層高まっている中、女性の社会進出などにより子育ては危機的状況にあります。社会が豊かになった反面、地域の繋がりが薄れ、児童虐待は深刻化。また少子化に伴い子どもへの指導のみならず、保護者や地域の子育てへの相談支援が保育士に求められています。
このような状況下、子どもの傍らにあってともに育ちを考えていく保育士として、より高い技術と専門性を目指しましょう。
千島優子先生
食べることは生きることであり、楽しいことです。私が担当する「子どもの食と栄養」という演習は、子どもの食を通して栄養学の基礎、食生活のあり方、そして食の持つ豊かさやコミュニケーション能力の磨き方を学ぶもの。
「献立作成から調理」「おやつ作り」「離乳食を作って食べよう」等、体験を通し健康や食事を考える実践的な講座です。
「食べることが好き」「これはなに?おいしい」。興味しんしんの子どもたちを育てる保育者を目指しましょう。
相澤裕子先生
高校までの間にパソコン操作をしたことのない学生はたぶん皆無でしょうね。私の演習授業でもみなスラスラと作業を完了させる者がほとんどです。テキストや資料と同じものを作るという作業においてはほぼ「できている!」のです。
パソコンが職場に入り込んだばかりの30年前なら上司が手書きの原稿を作り「これをきれに作ってもらえるか?」などと、パソコンで清書するというようなことが仕事として成立した時代もありましたが、現在ではそんな仕事はあろうはずがありません。
情報機器を使いこなす、情報を活用するという行為は情報の取捨選択と実践力によって成立します。どの機器を使うか、どのアプリを使えば作業が能率的に完了するか、どのような形で作成すれば自分の考えを伝えられるか、常に最適なものを選択していくことが必要です。
私の担当する「情報処理」では、指示されたとおりに作ることで基本を学習し、そのうえで自分にとって大事な情報をわかりやすく整理すること、他者にわかりやすく伝える技術を学んでほしいと思っています。「こういう文書をつくりたい!」「こんなふうに伝えるにはどうすればいいか?」「もっと簡単に操作することはできないの?」など学生自らが欲して演習するときに、少しのお手伝いができたらいいなと思いながら授業を組み立てています。
永志田富美先生
保育者は子どもだけではなく、ご両親、祖父母、他多くの人々とのかかわりを持つうえで常に社会性を重んじられる立場でもあります。そのノウハウを歴史や伝統行事の知識から再認識し、また所作や常識を実例や実習として取り入れながら「保育の仕事は楽しい」と思えるような講義を行い「あんな事したい、こんな事したい」という夢に向かって保育者を目指す学生の皆さんに、社会常識の面でサポートしていきます。(担当教科:「社会常識論」)

特徴のある先生はまだまだおられます。随時指導ポリシーなどを更新・公開していきます。

専任教員の学位及び研究実績はPDFでご覧いただけます。   専任教員の学位・研究業績
また先生方が取り組んでいる研究については専用ページにて抜粋を掲載しております。

Teacher’s List:教員名簿

番号氏名職位専攻分野主な担当科目
1山口 義康学長外科臨床医学
整形外科学
関節病学
2村上 金男副学長
教授
教育学
日本語学
教育心理学
国語表現
キャリアガイダンス
3井坂 亨教授社会学
教育学
教育社会学
社会学
社会的養護
4北澤 和美教授心理学
心理療法
身体教育学
乳児保育
子ども家庭支援論
保育内容・人間関係
5
小玉 幸助教授
カウンセラー
保健医療政策
障害学
カウンセリング
子ども家庭の心理学
子育て支援
特別支援保育
6
鈴木 永二准教授
保育科長
教育社会学
社会福祉学
社会福祉
児童家庭福祉
7
石森 小緒里教授図画工作
美術工芸
子ども学
造形表現
保育内容(表現)
8櫻井 正昭講師言語学
教育学
国語学
国語表現
9長沼 信子講師子ども学(健康・成長)・教科教育学(保健体育)保健体育
身体表現
10古溝 徹教授美学芸術諸学
音楽学
音楽史
音楽表現
音楽
11大平 雅弘教授教育学
言語学
子ども学
保育内容・言葉
12小松 督紀教授教育学
教科教育学
教育行財政
教育原理
カリキュラム論
13
齋藤 寧准教授身体教育学
教育学
幼児教育保育
保育内容(健康)
14
高橋 和吉講師生物学
生態環境
環境学
生物学
15
尾崎 律子講師子ども学
健康成長
運動遊び
保育原理
保育者論
16
北村 裕子講師美学芸術諸学
音楽学
音楽史
音楽表現
音楽
17
星  律子講師美学芸術諸学
音楽学
音楽史
音楽表現
音楽
18
相澤 裕子講師情報学
ウェブ情報学
計算基盤
情報処理
他にも科目担当教員が在籍しております。
参考
実務経験のある教員等による授業科目一覧表をPDFでご覧いただけます。    実務経験のある教員等による授業科目一覧表