「趣味や教養の講座を通じて、学習の楽しみを知る」をテーマに4回開放講座を開催しました。
1回目は、大塚初美先生による「本は一生の友だち」~プーさんとともに 児童文学者 石井桃子の世界~。「本を読むことで何歳になっても脳は変化する。より面倒で厄介な方法の方が脳はより働く」では、大きくうなずいている受講者の方がおりました。その後、石井桃子さんと鴬沢の関係について話され、「皆さんの本棚」では、受講者からお気に入りの本の紹介があり、盛り上がりました。閉講後には石井桃子さんが100歳の時に書かれた手紙、のんちゃんの牛乳瓶や鴬沢での生活の写真、本を手に取り、話が絶えませんでした。
2回目は、石森小緒里先生による、「想いを込めた文字デザイン」。ひらめきを大切に「わ」の文字を想い(心の中で主観的に考えること)浮かべ、色紙に描く文字の形や材料を自分のひらめきで選び、形にしていく…十人十色のひらめきで、素敵な色紙が出来上がり、受講者みんなで、自分のひらめきを発表し合いました。
3回目は、千葉剛先生による「東日本大震災を振り返る~被災地での経験を通して~では、当時、石巻市立荻浜小学校で勤務されていた震災当時の様子や115日にも及ぶ避難所開設について、河川津波の恐ろしさ、避難行動、教訓について話がなされました。震災からわずか一週間後に行われた卒業式では、卒業式の準備をした教職員や家族、避難者の方々と卒業写真に写る卒業生の姿が…その映像を見て、受講者数名涙を浮かべていました。「「正常性バイアス」を胸に伝承していくことが大切」と締めくられました。
4回目は、櫻井正昭先生による「大崎地方に伝わる和歌を楽しもう」でした。大河ドラマ「光る君へ」の虚実から講座が始まりました。紫式部と清少納言についてや、紫式部と藤原道長についてなど、大河ドラマの一面を織り交ぜながら、わかりやすく説明がなされました。その後、式部と道長との和歌のやり取り、歌枕について学びました。次に大崎地方に伝わる和歌では、大崎市古川の「緒絶橋」、「朽木橋」「小川の橋」等、多くの歌枕があることを知り、多くの受講者は、その枕詞があると場所について熱心に聞いて、訪れたいと話ていました。